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『ラブ・ネバー・ダイ』  [ミュージカル]

 ミュージカル 『ラブ・ネバー・ダイ』 

2014年3月12日(水) 日生劇場 18時30分開演
初日を観劇してきました。
2010年にロンドンで観劇して以来ですので、日本人キャストによる公演を大変楽しみにしていました。
 
 ミュージカル『オペラ座の怪人』がロンドンで上演されてから今年10月で28年を迎えます。ガストン・ルルー原作の長編小説を基にアンドリュー・ロイド=ウェバーがミュージカル化し、今や彼の最高傑作といわれています。初演は1986年10月、ロンドンのハー・マジェスティーズ劇場。怪人役にマイケル・クロフォード、クリスティーヌ役にサラ・ブライトマン、演出ハロルド・プリンス。美しい音楽と豪華絢爛な舞台装置・衣裳・小道具・照明など全てにおいてミステリアスで劇的な作品で、世界27カ国以上で一世を風靡し、現在もロンドンや日本などで上演されています。
 2005年には、アンドリュー・ロイド=ウェバー自身がプロデュース・脚本を手掛け映画化されました。日本でも大ヒットしたので、ご覧になった方々も多いい事でしょう。
 さて、ロンドンのミュージカル界では数年前から、舞台版『オペラ座の怪人』の続編が上演されるのではと噂されていました。彼が長年にわたって温めてきた構想を練りあげた待望の新作『ラブ・ネバー・ダイズ』が、2010年3月9日ロンドン・アデルフィ劇場にて開幕しました。この数年、プロデュースに力を注いでいたので久し振りの作品でした。
 これは『オペラ座の怪人』の続編だすが、ガストン・ルルーの原作とは関係ないものです。小説『マンハッタンの怪人』フレデリック・フォーサイス著を基に創られていて、10年後の怪人とクリスティーヌの姿が描かれたものです。
 前作の舞台は、20世紀を目前に控えた19世紀末で終わっていますが、今回の時代設定は、10年後の1907年で、場所もヨーロッパからアメリカへと移っています。
舞台は、ニューヨークのコニーアイランド。
 パリのオペラ座を去った怪人は身を隠すようにアメリカに渡ります。マダム・ジェリーとその娘メグのふたりによって助けを受け、コニーアイランドで興行主として成功しています。
 クリスティーヌはラウルと結婚しましたが、ラウルがギャンブルにのめり込み借金を抱えてしまい苦労しています。クリスティーヌは借金返済のために働くことにします。雇い主が、怪人であることを知らずにラウルと10歳の息子ともども3人でコニーアイランドにやってきます。
 興行主の怪人は、一夜限りのコンサートを計画しクリスティーヌと再会します。二人の間には衝撃的な事が発覚し、怪人はグスタフが自分の子供であることを知ります。ラウルは、そのことを知って毎日酒場に入り浸りひとり去ってしまいます。
 メグは、怪人の財産が息子のグスタフに相続されてしまうと思い、グスタフを亡き者にしようと企てます。しかし終幕では、グスタフの身代わりにクリスティーヌがメグに撃たれて死んでしまいます。怪人とグスタフが一緒になるところで終幕となります。

演出:サイモン・フィリップス
台本:アンドリュー・ロイド=ウェバー
   :フレデリック・フォーサイス
   :ベン・エルトン
作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
作詞:グレン・スレイター
装置:ガブリエラ・ティルゾーヴァ
照明:ニック・シュリーパー
音響:ミック・ポッター
振付:グライム・マーフィー

出演   ファントム:市村正親
クリスティーヌ・ダーエ:濱田めぐみ
 他

ロンドンでの初演では、モノクロの映像を使用してコニーアイランドを映し出していました。今回のオーストラリアバージョンは演出を一新させ、ジェットコースターをイメージした鉄骨組みの基本セットで豪華な舞台装置となりスピーディーな場面転換によってドラマを進行させていきます。
特に天上の部屋(ファントム)の装置や小道具は壮大で、コニーアイランドでの興行で成功した怪人の富を象徴したものとなっています。

  音楽は、前作の『オペラ座の怪人』のようなインパクトはないものの、アンドリュー・ロイド=ウェバーのセンスの良さとメロディーラインで綴られていて、ロマンチックで抒情的かつ華美で感情に訴えかける楽曲に仕上がっています。テンポの速い展開で、前作の要素を少し残しながら新しい作風に仕上がっていてアンドリュー・ロイド=ウェバーの魅力が凝縮された作品です。

 必見の価値はあります。なんといってもクリスティーヌ・ダーエ役:濱田めぐみの出来が良い。久振りに彼女の美声に魅了されました。感動した場面は、孔雀の羽根のセット前で歌う『ラブ・ネバー・ダイ』これは最高でしたね。
ファントム役:市村正親も年齢ながらも頑張っています。しかし、時折、台詞が聞き取れませんでした。以前から比べると歌声に張りがないように感じました。私だけがそのように感じたのでしょうか。ですが、劇団四季で初代ファントム役経験者としての貫禄を充分に発揮し良い演技をしていましたね。

 当日は、某劇団幹部数名が観劇していました。幹部の方々この作品を観られてどのように感じられたのでしょうか。気になるところですね。

カーテンコールでの初日挨拶では、演出家のサイモン・フィリップスや照明家ニック・シュリーバー、そして作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーらが登壇し、観客は拍手喝采でした。

図書紹介
『オペラ座の怪人』ガストン・ルルー著
 翻訳本案内
三輪秀彦訳 東京創元社 1987年
日影丈吉訳 早川書房  1989年
長嶋良三訳 角川書店  2000年

関連本
『ファントム』スーザン・ケイ著 上・下
  北條元子訳 扶桑社 1991年
『マンハッタンの怪人』
フレデリック・フォーサイス著 
篠原慎訳 角川書店1999年

アンドリュー・ロイド=ウェバーの代表作
1968年 『ヨセフ&アメージング・テクニカラー・ドリームコート』             
1971年 『ジーザス・クライスト・スパースター』
1975年 『バイ・ジーブス』
1978年 『エビータ』
1981年 『キャッツ』
1982年 『ソング&ダンス』
1984年 『スターライト・エクスプレス』
1986年 『オペラ座の怪人』
1989年 『アスペクツ・オブ・ラブ』
1993年 『サンセット・ブルーバード』
1998年 『ホイッスル・ダウン・ザ・ウインド』
2000年 『ビューティフル・ゲーム』
2004年 『ウーマン・イン・ホワイト』
2010年 『ラブ・ネバー・ダイズ』
2013年 『スティーヴン・ウォード』

 ロンドン版の記事は、http://chihaya-jg1kzb.blog.so-net.ne.jp/2011-04-26


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