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 劇団文化座 『大つごもり』 [演劇]

 『大つごもり』

 原作:樋口一葉 
 脚色:久保田万太郎 
 演出:原田一樹
 
 2010年 10月7日 ~ 10月17日
 次世代を担う演劇人育成公演
  於:劇団文化座アトリエ

 
 明治の中頃、東京は芝白金台町の地主である山村嘉兵衛宅が舞台。
 大晦日の一日。
 下女のみね(水原葵)が土間(台所)で忙しく働いている。そこに、石之介(嘉兵衛の長男)皆川和彦がふらっと現れ、芝居は進展して行きます。

 小劇場ながら、舞台装置は写実を意識し明治の家屋を表現していましたが、随所にもう少し生活環を施せばよかったのではないだろうか。全体的に綺麗過ぎましたね。蔵(大金庫)の扉や土間の簀など少し汚しをかけても良かったのでは。また、土間には、火の用心の張り紙や日めくりなどがあっても良かったですね。それから季節(寒さ)が感じられませんでした。音や雪での効果はありましたが。
 土間に釜戸があったにもかかわらず、有効利用されていませんでしたね。照明で種火がついているように見せれば暖をとる演技も出来たことでしょう。長火鉢も同様ですね。説明的な演技にする必要は無いのですが、丁寧な演出で創りあげればもっと観客は入りこめたのではないでしょうか。一幕・短編でストーリーも分かりやすい。このような芝居を受け継いでいくことも大事でしょう。井戸製作ご苦労様でした。出演者の皆様お疲れ様でした。

 キャスト
 山村嘉兵衛(地主)… 青木 和宣     あ や(嘉兵衛の後添)… 阿部 敦子   
 石之助(嘉兵衛の長男)… 皆川 和彦*    せつ子(嘉兵衛の次女)… 高橋 未央*
 初 代(嘉兵衛の三女)… 飯見 沙織     み ね(山村の下女)… 水原 葵*
 し ん(みねの伯母)… 瀧澤 まどか    三之助(しんの倅)… 大野 拓(子 役)
 宇太郎(出入りの仕事師)… 梅田 崇*    車 夫… 藤原 章寛
                                           *は育成対象者
10月9日観劇
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韓国演劇『泥棒日記』 [演劇]

韓国演劇『泥棒日記』

ソウル・デハンロ(芸術マダン)で上演されている『泥棒日記』を観劇。大学路(デハンロ)には、40前後の小劇場があり活気のある劇場街です。

作・演出:コン・オション
出演:イ・ヨンジュン  イ・ナギョン  ユー・コン

コメディーでテンポある展開で進行し、とても面白い作品です。
二人の兄弟(ドチルとジョンノ)は泥棒。そんな彼らのところに部屋を借りたいと女性(マドンナ)が訪ねて来ます。実は彼女も泥棒。ドルチは彼女が泥棒であること知りながらも恋をしてしまいます。金に欲が出るが恋と立ち向かう若者の葛藤が描かれています。時間を感じさせない明るい芝居です。

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       イ・ヨンジュンさんのサイン

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       ユー・コンさん

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       イ・ナギョンさんのサイン

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       出演者

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       ユー・コンさん、イ・ヨンジュンさんと

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       イ・ナギョンさんと
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『軍馬ジョーイ』 War Horse [演劇]

『軍馬ジョーイ』War Horse
New London Theatre

演出:マリアンヌ・エリオット/トム・モリ
原作:マイケル・モーパーゴ
音楽:エイドリアン・サットン
脚色:ニック・スタフォード
装置:レイ・スミス
照明:ポーレ・コンスタブル
音響:クリストファー・シュット
パペット:ハンドスプリング・パペット・カンパニー
制作:ナショナルシアター

マイケル・モーパーゴの原作をニック・スタフォードの脚色で舞台化。ナショナルシアター・オリビエ劇場で上演後、現在の劇場で行っています。
初演は、2007年10月National Theatre(Olivier)

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          ニューロンドン・シアター外観

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          パンフレットより

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       チラシより

舞台は、英国南西部の農村地帯で馬のせりの場面から始まります。馬市で買われた馬ジョーイとそれを育てた少年アルバートの物語です。
少年は、ジョーイを農耕馬として愛情を込めて育てます。第一次世界大戦の勃発で、少年と馬の運命が大きく変化します。大きくなった最愛の馬を父親が黙って軍用馬として売ってしまいます。アルバートにとっては大きなショックでした。そんな姿の気持ちを察した父親は、アルバートに自転車を買い与えるのですが彼の気持ちは収まりません。そんなある日、アルバートは家族に黙ってジョーイを探すために軍の志願兵として戦場に出ていき、敵の砲火に巻き込まれ波瀾万丈の時を過ごします。しかし、彼はそんな時でもジョーイの事を忘れることはできませんでした。終戦を迎えたある日、眼を痛めたアルバートとジョーイが奇しくも再開します。顔を包帯で覆われている彼は、近くに馬の気配を感じます。とっさに、指笛を吹くと気が付いたジョーイが彼のもとへとやってきます。ドラマはこれで終局になりますが、この作品では人間と馬との感情が描かれていて、涙が出るほど感激する作品です。戦地での場面も含め馬が多く出てきますが、その馬がとても良く仕上がっています。歌舞伎などでも馬が出る場面がありますが、単なる被り物ではありません。この馬は、パペット(等身大の馬の人形)で細かい動作ができ、実に本物そっくりに表現され迫力を感じます(ハンドスプリング・パッペト・カンパニー制作)。
ミュージカル『ライオン・キング』でもパッペトやマスクを使用していますが、『軍馬ジョーイ』では、3人の俳優によ
って馬を操って表現しています(馬の頭に1人、足に2人で操作)。また、鳴き声などは音響効果で出すのではなく、馬を操作している俳優が声を出しています。馬全体の形状は革で出来ていて、それを覆うように籐細工のような物で作られています。頭や脚は、パンフレットで確認する限りワイヤーによって細かい動きができるようになっています。耳や首、尻尾の動作などがとてもリアルです。仔馬の時のパペットは、なんと簡単な作りでと感じましたが、成長と同時に瞬間に大きくなった馬へと変化します。ドラマが進行するに従って、馬が本物に見えるのが不思議です。
舞台装置は、いたってシンプルで下手にドアー枠が出る程度で、あとは大黒幕と回り舞台が基本になっていま
す。場面転換では、必要により俳優たちそれぞれが持ち道具によって場面を作ります。また、舞台後方上部には、雲の様な形をしたパネルが吊られています。これは情景よってホリゾント幕とスクリーンの役割になります。
照明デザインは、全体を通して基本的にはモトノーンで描かれています。また、映像が効果的に使用されてい
ます。音楽と挿入歌も良く、ドラマを融合し盛り上げていました。

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          ポストカードより

http://www.nationaltheatre.org.uk/warhorse

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『十二夜』 Twelfth Night [演劇]

『十二夜』 Twelfth Night
Duke Of York_s Theatre

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       劇場外観

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       開演前(客入れ状態)

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       チラシ

演出:グレゴリー・ドーラン
台本:ウイリアム・シェイクスピア
装置:ロバート・ジョーンズ
照明:ティム・ミシェル
音響:マーティン・サラビン
衣裳:クリスティン・ローランド

ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(Royal ShakespeareCompany)の作品がストラドフォードの本拠地から、ウエスト・エンド入りするのは実に久し振りです。

シェイクスピア作品は、良く上演されていますが、久々のRSCがウエスト・エンドでブレイクです。紙面の都合上梗概は省略しますが、さすが、グレゴリー・ドーランの演出です。これぞシンプルイズベストです。中近東の音を取り入れ、生き別れた双子の兄妹を中心に、人違いで報われぬ愛と復讐の人間模様を面白おかしく展開していきます。マルヴォーリオ役のリチャード・ウイルソンの円熟した華麗な演技が心に打たれます。
舞台全体は煉瓦の壁で囲み各場面を効果的に表現しています。また照明は、写実を基本として安定したライティングに仕上がっています。

http://www.rsc.org.uk/content/8742.aspx
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劇団文化座『千羽鶴 』 [演劇]

劇団文化座 『千羽鶴 』
2009年2月12日(木)~22日(日)
 劇団文化座アトリエ
原作:コーリン・トーマス  翻訳:吉原豊司  潤色:比佐 廉  演出:磯村 純
キャスト:小林悠記子 水原 葵  姫地美加  有賀ひろみ 他

 1945年8月広島・長崎に原爆が投下されてから今年で64年が経過します。
 この作品は、核戦争に恐怖を感じたカナダの少年と、2歳の時に原爆によって被爆し12年の短い生涯を閉じた 少女佐々木禎子さんを描いたものです。
 簡略された舞台空間は、照明によって場面を強調しスピーディーに芝居が展開していきます。今回の公演は、次世代を担う演劇人育成事業公演ということで、若い出演者であったが好演でした。
 また、演出意図がはっきりと表出されていて、気が付いたら引き込まれていました。
 現在も戦争をしている国があります。世界の平和を祈って、今後もこのような作品が上演される事を望みます。




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『小田島雄志・翻訳戯曲賞』決定 [演劇]

 『第1回小田島雄志・翻訳戯曲賞』が決定。
この賞は、新人を対象に2008年に制定され1年間に上演された翻訳劇の中から、優れた作品の翻訳者に対する賞です。第1回目の受賞者は、薛珠麗(セツシュレイ)と佐藤康の二氏に決定しました。薛氏は、ランフォード・ウィルソン作『バーム・イン・ギリヤド』(ロバート・アラン・アッカーマン演出、シアターモリエールにて上演)、佐藤氏は、ウジェーヌ・イオネスコ作『瀕死の王』(佐藤信演出、あうるすぽっとにて上演)の翻訳を手掛けました。
  小田島雄志氏は、翻訳家・評論家として数多くの訳書や著書を出版し、またシェイクスピアの全作品を翻訳すなどの功績に対して芸術選奨文部大臣賞(1980)を受賞。文化功労者にも選ばれています。東京大学名誉教授・東京芸術劇場名誉館長。

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『第43回紀伊國屋演劇賞』 [演劇]

 『第43回紀伊國屋演劇賞』(紀伊国屋書店主催)が18日、発表されました。
団体賞は「トム・プロジェクト」 風間杜夫ひとり芝居 『コーヒーをもう一杯』
個人賞は、金内喜久夫 『真実のゆくえ』などの演技 
樫山文枝(『海霧』での演技
謝珠栄(『タン・ビエットの唄』などの演出・振付
鄭義信 『焼肉ドラゴン』の戯曲   他
詳細はこちら http://www.kinokuniya.co.jp/01f/engeki43.htm



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『ブラックコメディ』 [演劇]

 『ブラックコメディ』 劇団四季
 
 『ブラックコメディ』 は1965年ロンドンにて初演され、その後ニューヨークなど世界中でヒットした。この作品はイギリスの劇作家ピーター・シェーファーによって書かれ、その他に『エクウス』『アマデウス』などもヒットしています。劇団四季における 『ブラックコメディ』 初演は、昭和45年5月27日~6月14日紀伊国屋ホールにて上演されています。また、『エクウス』は昭和50年に西武劇場において初演されていて、その舞台成果が評価され芸術祭大賞を受賞しています。
 
 2008.10.26 自由劇場(東京公演)千秋楽
 舞台は、ロンドンのアパートメントの一室。若き彫刻家が大富豪の美術蒐集家とフィアンセの厳格な父親メルケット大佐を家に迎えることになっている。そんな矢先に部屋が停電になってしまう。パニックになってしまう、主人公プリズリー・ミラーは危機を乗り越えようと努力をするが、悪夢のような状況に陥ってしまう。しかし、そんなことは御構い無しと舞台は面白可笑しく展開していく。

 千秋楽の出演者
ブリンズりー・ミラー 荒川務 / キャロル・メルケット 濱田めぐみ / ミス・ファーニヴァル はにべあゆみ
メルケット大佐  志村要 / ハロルド・ゴリンジ  栗原英雄 / シュパンツィッヒ 髙橋征郎
クレア  八重沢真美 / ゲオルク・バンゲルガー  勅使瓦武志

 この作品は、明暗逆転(暗闇を明るく、懐中電灯やライターが点いた時は暗闇)の手法で見せる舞台。ブリンズりー・ミラー役荒川修/キャロル・メルケット役濱田めぐみの軽妙な演技よって、スピーディにドラマ展開していきます。イギリス独特のドタバタコメディ。若さと笑の活気に溢れ、もう観客は抱腹絶倒。他の出演(はにべあゆみ、志村要、栗原英雄、髙橋征郎、八重沢真美、勅使瓦武志)も好演で、約90分の上演であったが時間を感じさせない舞台であった。
カーテンコールは、10分以上も拍手が鳴り止まず観客は感銘を受けていたに違いない。戯曲の良さもあるが演出・照明・装置、演技が融合していて評価できる楽しい舞台であった。
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 『ラプト・誘拐』 [演劇]

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 東京演劇集団「風」
   『ラプト・誘拐』
4月18日(金)~23日(水)
作:アメダ・マダニ  訳:堀内ゆかり
演出:和田喜夫
出演:白石圭司(アンリ)
    木村奈津子(シモーヌ)
    酒井宗親(老人)
 2000年にレパートリーシアターKAZEで本邦初演されて以来の再演。

 日々の生活に困っている夫婦(アンリとシモーヌ)が老人を誘拐。お金を持っているはずの老人に、金の在処を聞き出すが思うように口を開いてくれない。しびれをこらしたアンリは興奮状態になり、老人にとんでもない事をしてしまう。

 アンリ役・白石圭司は心の中の葛藤を上手に表現しながら、テンポ良い運びでシモーヌ・木村奈津子を引っ張っていた。木村奈津子も夫を支えようとする気持ちと、老人を気遣う気持ちを上手く表現し、不安と恐怖におかされながらも、心の微妙な揺れを表出し好演であった。老人役・酒井宗親は落ち着いた演技で芝居を盛上げていた。
登場人物それぞれの心理が良く醸し出されていて、終局のどんでん返しは想定外でとても面白い芝居であった。
  4月22日観劇

http://www.kaze-net.org/
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三越劇場3月公演 『プリズンホテル』 [演劇]

プリズンホテル.jpg 
 2008年三越劇場3月公演
  『プリズンホテル』
 ~あじさいホテルへようこそ~

 原作・浅田次郎/脚本・小森名津/演出・日名子雅彦
 出演:多岐川裕美・山口果林・根本りつ子・草薙良一
     真夏 竜・野沢 聡  他

 舞台は、奥湯元のあじさいホテル(通称プリズンホテル)。そこは、泣く子も黙る任侠団体専用ホテル。そこへ、若き作家の木戸孝之介(野沢聡)と秘書清子(渡辺志保)が訪れます。出迎えた女将チエコ(多岐川裕美)は、実は孝之介の母親であった。28年ぶりに再会した親子だが名乗りを上げない二人。そこに継母富江(山口果林)がやってきます。
テンポある流れでドラマは展開していきます。人情あり笑いあり涙あり最後はハッピーエンドで幕になります。
 浅田次郎原作『プリズンホテル』(集英社文庫刊)を舞台化。日名子雅彦演出は、典型的な商業演劇的に創っていて人間関係を面白おかしく表出させていました。
 BGM(音楽)に頼ってしまっていたのが気になりましたね。テレビ的演出技法でしょうか。
 照明は、全体的に明るくて仕上がっていました。
 木戸孝之介役の野沢聡君が頑張っていました。彼は、エリザベートなど含むミュージカルに数多く出演していますが、最近はストレートプレイにも挑戦しこれから大いに期待される俳優のひとりです。(実は教え子です)
 継母富江役の山口果林さんは、ちょっとひょうきんな継母役で今までにないキャラクターを演じていました。多岐川裕美さんと同様に彼女の登場によって舞台が引締まっていました。安心感ですかね。
 2時間程の公演でしたが楽しめました。

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